多摩ニュータウン植物記Part2

元サラリーマンの植物ウォチング第2弾

2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

トウカエデ・1~大晦日

冬空に揺れている「トウカエデ(唐楓)」の翼果。カエデ科カエデ属の落葉樹で、アヒルの水かきのような葉の形が面白い。 さて今日は大晦日で一年の締めくくり。去年の大晦日に挙げた “宿題” はほとんどクリアしたが、また新たな “宿題” が発生。ここで来年の…

イロハカエデ・2~冬芽

鮮やかだった紅葉もすっかり散って、枝先に見えるのは蟹の爪のような形の「イロハカエデ(伊呂波楓)」の冬芽。爪の間から伸びた先には翼果が確認できる。翼果は花後の5月頃には形ができているが、十分に熟すのは11月頃。木枯しに吹かれて飛ばされるが、…

クマシデ・1~果穂

蓮生寺公園の歩道脇にある「クマシデ(熊幣・熊四手)」。カバノキ科クマシデ属の落葉樹で、果穂は丸々と太って松ぼっくりのような形。アカシデの果穂とは、すぐに区別がつく。

アカシデ・2~果穂

紅葉もすっかり終って寂しく取り残された「アカシデ(赤四手・赤垂・赤幣)」の果穂。クマシデの丸々と太った果穂に比べると、こちらはスリム。アカシデはカバノキ科クマシデ属の落葉高木で、新芽の芽出しが赤いことや、その鮮やかな紅葉が、名前の由来とさ…

ムクノキ・1~実

野鳥に食べられることなくかろうじて残っていた「ムクノキ(椋の木)」の実。お約束のように味見だが、まだ柔らかそうな実を齧って中の種子を舌先で転がすと、干し柿や和菓子のような食感でほんのり甘い。ムクノキはニレ科ムクノキ属の落葉高木で、その葉に…

スイカズラ・1~実

藪の中で見つけた黒い実は「スイカズラ(吸葛)」。スイカズラ科スイカズラ属のつる性常緑低木で、漢名は “忍冬”。 スイカズラの葉は、普通の常緑樹のように厚い硬い葉で、冬でも青々としているというよりは、少し赤く変色しながら、何とかその柔らかい葉で…

ハクモクレン・1~冬芽

冬芽が全部揃って上向きに付いている「ハクモクレン(白木蓮)」。モクレン科モクレン属の落葉高木。コブシの冬芽は枝の向きに逆らわず上向きや横向きなど自由奔放だが、こちらは行儀が良い。ハクモクレンとコブシは、開花の様子でも違いがあるので、その時…

ヘクソカズラ

あちらこちらの枯れ枝に絡み付いている「ヘクソカズラ(屁糞葛)」。アカネ科ヘクソカズラ属のつる性多年草。花や葉を揉むと臭うのはご存知の通り。この実もこのままでは臭わないが、潰すとやはり臭うらしい。 “らしい” と言うのでは、 『植物記』 としては…

コガマ・1~綿毛

長池公園の水田脇にある「コガマ(小蒲)」。ガマ科ガマ属の多年草で、穂が崩れて中から大量の綿毛が飛び出している。ガマの穂と言えば、 “因幡の白兎” のお話だが、あのウサギの治療に使われたのは、この脱脂綿のような綿毛や茶色の穂ではなく、ガマの “花…

キンミズヒキ・2~果実

長池公園の道端で踏みつけられずに残っていた「キンミズヒキ(金水引)」の痩果。このひっつき虫の先をよく見るとトゲの先端はカギ状に曲がっていて、これが小動物について運ばれていく。ミズヒキはタデ科だが、キンミズヒキはバラ科キンミズヒキ属の多年草。

セイタカアワダチソウ・2~綿毛

キク科の花があちこちで綿毛に変化しているが、こちらは「セイタカアワダチソウ(背高泡立草)」の綿毛。キク科アキノキリンソウ属の多年草。ひとつひとつの小さな花は可愛いのに、図体がデカくなりあちこちで蔓延っては嫌われ者になっている。この綿毛もポ…

オギ

芒(のぎ)のあるススキに対して、こちらは芒(のぎ)のない「オギ(荻)」。別名は「オギヨシ(荻葦)」。白い綿毛の感じはススキにそっくりだが、よく見るとその先に芒(のぎ)は無い。ススキがやや乾いたところに生育するのに対して、オギは水辺など湿っ…

ススキ・2~のぎ

野原から緑色が消え、北風に揺れている「ススキ(薄・芒)」。イネ科ススキ属の多年草。今さら秋の七草というのも季節はずれだが、今日は同属のオギとの違いの確認。よく見ると穂の先に芒(のぎ)が見える。ヒョロヒョロと伸びた薄茶色の一本の細い糸のよう…

クロモジ・1~冬芽

黄葉が進み来年の花芽が膨らんできている「クロモジ(黒文字)」。クスノキ科クロモジ属の落葉樹で、早春に淡黄色の花を咲かせる。この冬芽は中央の葉芽の周りに5つの花芽が確認できる。 さて世の中は忘年会シーズンで、よく行く居酒屋チェーンのテーブルに…

ミツマタ・1~蕾

蓮生寺公園の「ミツマタ(三叉・三椏)」。ジンチョウゲ科ミツマタ属の落葉低木。すでに蕾が出来上がっているが開花は2月下旬から3月上旬。この姿のままじっと寒さを堪えている。名の由来はその3つに分かれる枝を見れば一目瞭然。

ハナユ・1~実

毎年、実を付けてくれる鉢植えの「ハナユ(花柚)」。ところが去年の30個に対して今年はわずか12個。数年前に購入してから植え替えをしていないので、来春は土壌改良が必要なようだ。 さて今日は二十四節気の冬至で、空は曇って冷え込みも厳しい。今夜は…

アキニレ・1~黄葉

ニレ科の落葉高木の「アキニレ(秋楡)」。小さい黄葉の間にたくさんの翼果が見える。アキニレの種子は秋に熟すが、 “エルム” と呼ばれるハルニレは、春から初夏に熟す。アキニレは大きな樹になるが、その葉はとても小さく、ニレ科の中では最小。

ヒトツバタゴ・1~実

モクセイ科ヒトツバタゴ属の「ヒトツバタゴ(一つ葉たご)」。樹いっぱいに咲く白い花を見て 『何というものか?』 と聞いたことで、「ナンジャモンジャ」の別名がある。東京薬科大キャンパスにある高木だが、見上げると上のほうに黒い実がたくさん残ってい…

モミジガサ・1~綿毛

深裂した葉が特徴の「モミジガサ(紅葉傘)」。林の中に生えるキク科多年草で、花後はキク科らしくたくさんの綿毛になる。「シトギ」や「シドケ」の呼び名もあり、春先の若い芽が食用にされる。

コブシ・1~枝ぶり

少しずつ冬芽ができ始めた「コブシ(辛夷)」。冬芽や花の様子はハクモクレンに良く似ている。ハクモクレンの花は上向きに咲くため、枝ぶりも整っているが、コブシの花は上向き、横向きなど色々で、その枝ぶりからもわかる。

カンレンボク・1~薬用

東京薬科大キャンパスの池畔にある「カンレンボク(旱蓮木)」。オオギリ科(またはヌマミズキ科)カンレンボク属の落葉高木。バナナの房のように見えるのは、1片が3センチ程度の果実の集合果で、中に1.5センチほどの種子がひとつある。ウドやヤツデに…

オミナエシ・1~実

秋の七草の「オミナエシ(女郎花)」。オミナエシ科オミナエシ属の多年草で、花後に3~4ミリの平べったい楕円形の種子をたくさんぶら下げる。オトコエシの種子に比べればずいぶん小さい。

オトコエシ・1~果実

夏から秋にかけて小さな白い花を咲かせていた「オトコエシ(男郎花)」。オミナエシ科オミナエシ属の多年草で、野原ではオミナエシよりも多く見かける。一粒の種子の周りには団扇のような翼があるが、これは小苞が大きくなったもの。

ムサシアブミ・1~実

冬の雑木林の中は落ち葉で茶色一色だが、突然鮮やかな色で驚かされるのは「ムサシアブミ(武蔵鐙)」の実。サトイモ科テンナンショウ属の多年草で、春に見られる仏炎苞が馬具の鐙の形に似ていることから付けられた名前。その仏炎苞の中で花が咲き、結実する…

オオカメノキ・1~冬芽

ユニークな形で楽しませてくれる「オオカメノキ(大亀の木)」の冬芽。掌を頭の上で合わせて、背伸びや体操をしているように見える。オオカメノキはスイカズラ科ガマズミ属の落葉小高木で、亀の甲羅のような大きな葉が名の由来。他に “大神” の記述もある。…

メグスリノキ・2~翼果

葉の形からはカエデ科とは思えず、その鮮やかな紅葉からカエデ科の仲間と言われれば、 『そうかな。』 とやや半信半疑。ところがこの翼果の形を見れば、一目瞭然。「メグスリノキ(目薬の木)」の種子はイロハカエデそっくりだが、イロハカエデの翼果の長さ…

ジャノメエリカ・1~花

花の少ない時期に貴重な存在の「ジャノメエリカ(蛇の目えりか)」。ツツジ科エリカ属の常緑低木。11月頃から春まで花期がとても長い。雄蕊の葯が黒いところから「クロシベエリカ(黒蘂えりか)」の別名もある。

フユノハナワラビ・1~土手

土手で冬の日差しを浴びている「フユノハナワラビ(冬の花蕨)」。ハナヤスリ科ハナワラビ属のシダ植物。 “ハナ” の名前が付いているが、黄色いツブツブは花ではなく胞子葉の胞子。夏の頃には姿がなく、秋になると葉を展開する。また、 “ワラビ” の名がある…

ソヨゴ・1~実

上柚木公園にある「ソヨゴ(冬青)」。去年は黒ずんだ実ばかりで不作の年だったが、今年は大豊作。樹いっぱいに赤い実をぶら下げている。シャキッとした端正な形の葉は、風に揺れると 『サラサラ』 と、やや金属的な高い音を出すので、人が来ないのを見計ら…

カナメモチ・1~実

名前からモチノキ科を思い浮かべるが、これはバラ科カナメモチ属の「カナメモチ(要黐)」。バラ科であるのは、初夏の真っ白い5弁の花を見れば納得。カナメモチの材は硬く、色々な器具の柄に使われている。 “要” は、扇の要に使われたと言う意味のようだ。…