多摩ニュータウン植物記Part2

元サラリーマンの植物ウォチング第2弾

2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

イシミカワ・5~花

昨年秋に植木鉢に蒔いた種が春先に発芽して、期待通りに花を咲かせてくれた「イシミカワ(杠板帰・石見皮・石膠など)」。タデ科イヌタデ属のつる性一年草で、日当たりの良い林縁や道端に生育する。花弁は無く2~3ミリの萼片が重なって花のようになってい…

タチジャコウソウ

『鉄腕アトム(1963)』 や 『スーパージェッター(1965)』 の影響が大きいのか、子供の頃から空想科学小説などを良く読んだり、映画も好んで見ていた。 『海底二万哩(1954 ※おそらく実際に見たのは1964年頃だと思う)』 は子供心にかなり…

ウメ

別所実緑地で地面に転がっている「ウメ(梅)」の実。春先に紅梅、白梅を楽しめる場所だが、花見のあとは誰も見向きもしない。この稔った実を採る人も無く、ウメの樹にしても、なかなかやるせない気持ちだろう。近所のスーパーマーケットでは、数週間前から…

クララ・3~花

マメ科クララ属の「クララ(眩草)」。音の響きからは 『アルプスの少女ハイジ』 に出てくる少女の名前を思い出すが、これはクララには毒素があり、その根を齧るとクラクラとめまいがすることから名付けられている。もとは “クララグサ” と呼ばれ、これが転…

オカトラノオ・4~道端

この季節になると探すのが楽しみな「オカトラノオ(岡虎の尾)」。サクラソウ科オカトラノオ属の多年草で、背丈は40~50センチで花穂の長さは15センチ程度。とても淑やかな咲き方なので、獰猛な虎の名前は似合わない。植物観察を始めた頃はそれほど多…

カミツレ

2年前だったか、書店の新刊コーナーに平置きされていた 『植物図鑑』。 普通の図鑑だと思って中を見るとこれが何とOLが好きそうな恋愛小説。人気作家の有川浩(ありかわひろ)さんの作品で、2010年に第1回ブクログ大賞小説部門大賞を受賞している。…

ビワ・2~実

松木日向緑地にある「ビワ(枇杷)」。バラ科ビワ属の常緑高木で、冬に咲いた花が結実し6月頃に熟す。写真の実はまだ若い実で食べ頃はもう少し先。ビワは中国原産で日本には古代に持ち込まれた。 “桃栗三年柿八年、枇杷は早くて十三年” だそうだ。

ユキノシタ・2~花

科名の親分の「ユキノシタ(雪の下)」。ユキノシタ科ユキノシタ属の多年草で、林間のやや湿った場所に生育している。その名前から冬や早春のイメージがあるが、花期は5~7月頃。常緑で耐寒性が強く、雪の下でも緑の葉を保つことから名付けられている。花…

アツバキミガヨラン

先日、国歌斉唱時の起立命令に関する最高裁判決が出た。このブログで思想的な議論をするつもりは全く無いが、物事を単純に考える私としては、公の場で起立して国歌を斉唱することは当たり前のことで、オリンピックやサッカーワールドカップで、応援団が日の…

ホタルブクロ・2~路傍

3歳の頃の記憶が断片的にある。家の前で赤煉瓦のかけらで遊んでいたこと。クリスマスの朝に玄関にプレゼントがあったこと。そして夏の夜に少し離れた川にホタルを見に行ったこと。この3つの場面だけは何故か鮮明に頭の中に浮かんでくる。ホタル狩りはおそ…

ノビル・5~開花

今日は夏至。梅雨の晴れ間となって、朝から気温がグングン上がり東京は今年初めての真夏日となった。通勤電車や会社のクーラーは節電で控え目だが、本格的な夏を前に電力供給の不安がよぎる。 さて写真は、今年なかなか見つけられなかった「ノビル(野蒜)」…

ブルーベリー・3~初夏

首都大学キャンパスに植えられている「ブルーベリー」。ツツジ科スノキ属の落葉低木で、結実した小さな実は、このあと熟して10月頃に食べ頃になる。 先日、府中市にある東京農工大の先進的植物工場が完成し、ブルーベリーの栽培が始まったとのニュース。た…

ナツツバキ・5~一日花

拙庭で咲き始めた「ナツツバキ(夏椿)」。ツバキ科ナツツバキ属の落葉高木で、別名は「シャラノキ(沙羅樹)」。枝には丸い蕾がたくさん確認できるが、花は朝に開いて夕方には落花する一日花。お釈迦様がお亡くなりになった時に、近くにあったとされる沙羅…

オランダガラシ・4~水辺

長池公園水車小屋付近の水辺に咲く「オランダガラシ(和蘭芥子)」。アブラナ科オランダガラシ属の多年草で水中や水辺に生育するので、「ミズガラシ(水芥子)」とも呼ばれる。ヨーロッパ原産で日本には明治初期に食用として渡来し、その後、各地で野生化し…

ナワシロイチゴ・2~開花

どの状態を “開花” と言っていいのかよくわからない「ナワシロイチゴ(苗代苺)」。バラ科キイチゴ属で、草本のように思えるが落葉性の小低木に分類されている。萼片と花弁は5枚ずつあるが、花弁は中の雄蕊や雌蕊を包んだまま開かない。田に苗代を作る頃に…

チチコグサモドキ

道端や荒れ地などでよく見られる「チチコグサモドキ(父子草擬)」。キク科ハハコグサ属の一~二年草でアメリカ大陸原産。 “父子草” の名前は、ハハコグサ(母子草)対して付けられたものだが、ハハコグサに比べてその姿はいかにもみすぼらしい。やはりお父…

ブタナ

別所やまざくら公園の「ブタナ(豚菜)」。キク科エゾコウゾリナ属の多年草でヨーロッパ原産。可哀想な名前を付けられたものだが、これはフランス名の “Salada de pore(豚のサラダ)” をそのまま訳したもの。フランスのブタは好んで食べるようだが、日本の…

スイカズラ・5~合唱

日当たりの良い藪に絡みついている「スイカズラ(吸葛)」。スイカズラ科スイカズラ属の常緑つる性木本で、花冠は5つに分かれ、そのうち4つが上向きになり、1つが下向きに反っている。雄蕊は5本で雌蕊の先端の柱頭が目立つ。写真を見ていると、歌手たち…

オオバネムノキ・3~開花

ネムノキよりも少しだけ開花が早い「オオバネムノキ(大葉合歓の木)」。マメ科ネムノキ属の落葉高木で、咲き始めは純白だが次第に黄色く変化して、地面に落ちている花はすべて黄色い。ネムノキに比べて葉が大きいのが、名の由来。

ニワウルシ・2~開花

子供の頃に野山を駆け回っていて、夕方、家に帰ってから顔が腫れあがった記憶がある。母親は 『きっと何かにかぶれたんでしょう。』 と気楽に言ったが、本人にしてみれば初体験の大事件。鏡の中の顔はとても自分のものとは思えず、このまま治らないのではな…

カシワバアジサイ・2~開花

日本原産のアジサイとは異なり、こちらは北米原産の「カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)」。ユキノシタ科アジサイ属の落葉低木で、葉の形がカシワの葉に似ることから名付けられている。アジサイの花序はドーム型になるのに対して、カシワバジサイの花序は円錐…

ソヨゴ・4~雄花

風にそよそよ吹かれて小さな花を揺らしている「ソヨゴ(冬青)」。モチノキ科モチノキ属の常緑高木で雌雄異株。写真は雄花で花径は6~7ミリととても小さい。花弁の数は3~5枚とまちまちで、雄蕊の数も同様。晩秋にできる赤い実が美しく、生け垣などに利…

マムシグサ

あちらこちらの雑木林に立てられている 『マムシ注意!』 の看板。幸い今までにお目に掛かったのはアオダイショウやヤマカガシで、願わくばこのままずっと出会いたくはない。ところが植物観察のために好んで藪の道を進むため、遭遇の可能性はどうしても高く…

ウメガサソウ・4~藪道

2年前に地元の方に教えていただいたイチヤクソウ科ウメガサソウ属の「ウメガサソウ(梅笠草)」。近くの緑地の藪に咲いており、背丈はわずか7~8センチの常緑低木。その姿は草本のようで、とても木本には見えないが、細い茎を触ってみると確かに木質化し…

サラサウツギ・3~丘の道

下柚木の丘のに咲く「サラサウツギ(更紗空木)」。ユキノシタ科ウツギ属の落葉低木で、ウツギを八重咲きにした園芸品種。外側の花弁に紅を差した様子がとても美しい。更紗とは、中世以降、外国から入ってきた模様染め布の総称。インド更紗やジャワ更紗など…

シナノキ・3~開花

先日リニア中央新幹線の途中駅が原則1県1駅の条件で発表され、そのうち神奈川県は相模原市に決定。もしやリニア新線は我が家の地下を通過するのかと地図を拡げてみると、どうやら長池公園よりもかなり南側の地下を通るようだ。相模原市内の駅は今のところ…

タイサンボク

先週、蕾を確認していたので、そろそろだと思って来てみると、予想通りいくつかの花が開いていた。「タイサンボク(泰山木)」はモクレン科モクレン属の落葉高木で花径はおよそ20センチと大型。肉厚の花弁が6枚と、花弁状の萼片が3枚ある。花の中央上部…

イボタノキ・4~満開

雑木林で満開になった「イボタノキ(疣取木・水蝋の木)」。モクセイ科イボタノキ属の落葉低木で、5~6月に筒状の合弁花からなる花穂を枝先に付ける。花の先端は4裂していて、中に4本の雄蕊が見える。一度聞いたら忘れられない名前だが、この樹に寄生す…

セイヨウイボタノキ・3~蕊

下柚木の丘の道に植えられている「セイヨウイボタノキ(西洋水蝋の木)」。モクセイ科イボタノキ属で、イボタノキが落葉性であるのに対して、こちらは常緑性の低木。イボタノキの花は筒状の部分が長いが、セイヨウイボタノキは花が大きく開いて、褐色の葯の…

コバノタツナミ

シソ科タツナミソウ属の「コバノタツナミ(小葉の立浪)」。タツナミソウよりは小型で背丈は10センチ程度。葉や茎には細かい毛が密生しビロードのような肌触りであることから、別名は「ビロードタツナミ」。花色は薄紫色が多いようだが、写真のような白色…